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ロンドンのシリコンバレーで、オフィスビルのアップデートが進む ― White Collar Factory

Founding Story

不動産会社Derwent は2017年、ロンドンのシリコンバレーと呼ばれる「Silicon Roundabout」で再開発プロジェクトを手掛け、『White Collar Factory』を完成させた。16階建てのオフィスビル、5棟の住居・商業施設、パブリックスペースが一体化した『White Collar Factory』は、ロンドンのテクノロジーやクリエイティブワーカーに新しい仕事・生活の場を提供している。

Feature

『White Collar Factory』は、「未来のオフィスビル」とも称され、評価の高いコワーキングスペース、スマートなコンシェルジュサービス、そして太陽光や風、ビル熱を上手に活用する空調システムを取り揃える。現在、AdobeやBox.comといったTech企業や、クリエイティブエージェンシーのSpark44等、働き方に創造性を求める企業がオフィスを構える。

「未来のオフィスビル」は、大企業だけのものでない。ロンドンで人気のコワーキングスペース『TOG』(https://area-vision.com/cityupdates/24_togwcf)を誘致し、集中とリラックス、オフィスと住居の両立を求める起業家やクリエイターにも門戸を開いている。屋上のランニングトラックやテラスを一目見れば、訪れたくなる人も多いだろう。
また、ビル入居者は、「The White Collar Factory Lifestyle Service」を通して、レストランや人気イベントの予約代行や、自転車の修理、ドライクリーニング、オフィスへの食事やコーヒーのケータリングなどのサービスを受けることが可能。バックオフィスメンバーのいないスモールチームにとってはありがたいコンシェルジュサービスだろう。

こういったサービスの背景に、Derwentと世界的な建築事務所AHMMの8年にも及ぶ共同研究があったことも見逃せない。例えば、コンクリートコア冷却という独自の空調システムを導入することで、ビル自体が放つ熱を活用してエネルギー消費を抑え、またオフィス空間の空気の動きも従来よりも穏やかに保っている。さらに、固定式のガラス壁が多いなか、ビル入居者たちが自ら環境を調整できることを重視し、開放可能かつ自然な換気を実現する窓を採用している。無機質なオフィスビルを、快適でサステナブルなものに近づけるチャレンジを具現化しているのだ。

Specs

用途:オフィス、コワーキングスペース、レストラン、住居を含んだ複合施設

・会員制コワーキングスペース(詳細はこちら https://area-vision.com/cityupdates/24_togwcf)
・レストラン:アイリッシュバー「NUALA」、イタリアン「Passo」が利用可能
・住居:1,2,3ベッドルームの住居がそれぞれ1棟ずつ
・オフィスビル地下には、約300台収容可能な駐輪場がある


・住所:1 Old Street Yard, London EC1Y 8AF(Old Street Station近く)